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kukuna o ka lā はハワイ語で「太陽の光」という意味。 好きな人と二人暮らししている普通の日々のことを短くぼそぼそ語ってます。
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今住んでいる近所の数少ない欠点として、本屋さんの充実度があります。

大手の本屋がなく、個人経営、地域密着チェーン店ががんばっている、

という意味では、長所なのかもしれないけれど、

書籍業界の悪循環なのだろうか、新刊(超話題作は除く)やピンポイント的マニアックな本が

手に入らない。

ブック・○ーストが駅中にできてしまうと、これらの本屋さんは大打撃を受けること

まちがいないので、これも困るなぁ、と矛盾の渦の中にいる。


で、結局梅田に出たときに大手書店で買うか、Amazonで、ってことになるのだけど、

Amazonって、箱さえ小さければなぁ、と、まあ世の中完璧なものを求めても

神経症に陥るだけなので、これも抑える。


で、再読というのをしばらくしています。一度読んだ本の読み返し。

まあ、なんでしょう、何でこんなに何も覚えてないんでしょう。生きてきた中で

けっこうな時間を費やした読書。その時間はなんだったのでしょう、と嘆く。


でも、嘆いているだけでもない。あの時、この本を読んで、確か泣いたっけ、とか

いろんな個人的な悩みがすーっと消えたっけ、っていう思い入れのある本は

再読するのを意図的に避けていたのだけれど、いろいろきっかけがあって

読み直してみると、これはこれで面白い(InterestingでもありFunnyでもあり)。


なぜ、誰一人共感できない人間が登場する「ノルウェイの森」で私は泣いたのか。

独りよがりの頭のねじの切れた(アメリカ的)団塊世代の男の、核パラノイアな半生記

「ニュークリア・エイジ」が、個人的な私の悩みを一掃したのか。


本を読む、という行為は、映画なんかに比べてとても能動的だ。

与えられる情報が圧倒的に少なく、己の頭の中で、物語をよみ砕いたり

再構築したり、不安定な映像化までも行わなければならない。


だから、同じ感じ方を、長い時間隔ててする、っていうほうが、

おかしいような気がする。


直子(ノルウェイの森の登場人物)の死に対して、確か当時も厭な感情を

もった気もする。でも、涙したのはなぜだろう。


ただただ、毎日を生きてきた中で、何も変わらないものは何一つなく

ささやかささやかに変わっていく。


子供がいればもっと実感できたのかもしれないけれど、

かといって、それは自分の変化ではない。


いろんな人と出会って、いろんな人と別れた。

そんな風に、いろんな本に出会っていった。


人と再会したり、本を再読したり、懐かしんだり、新しく感じたり、

そのことの意味を、ゆっくりと考える時間があったような気がするけど、

まだうまくできていない。




 

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家族
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古い小さな平屋、お庭には小さな畑(ただし私は水やるだけ)、もっと小さな花壇とプランタたち、できれば縁側がほしいけど、現在倉庫と化している。
一日一日をちょっと離れたところから眺めてみたい。
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